2020年07月27日

小紋・京友禅の染工房 吉江染工を訪ねました

吉江染工は七条御所ノ内西町にある小紋・京友禅の染工房。
京友禅型染部門の伝統工芸士でもある社長の吉江康二さんは、三代目に当たります。
創業の地は室町の近く。襦袢屋で染めの修業に励んだ祖父が小紋の染工房を始めました。
その後、水脈に恵まれた現在の地に移転し、父の代で型友禅に取り掛かることになりました。

現在は、図案を描く工程から染める工程までを自社で行っています。
吉江染工では、白生地を染め、反物として問屋に納めているほか、歌舞伎・宝塚歌劇団などの舞台衣装や力士の着物を作っています。
吉江染工が染めた着物は皇族がお召しになられたことも。
その腕前は見事なもので、様々な品評会で高い評価を得ています。

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最近では、一般のお客様向けに着物の染直しを行っています。
時代の変遷とともに着物の需要が減り、新事業が求められるようになったことがきっかけですが、思い入れの詰まった着物を大切に着続けたいというニーズが多いのだとか。例えば、お母様が成人式できた振袖を現代風に染め直し、娘様が成人式で着ることも。
着物のリフォームに応えている業者は少なく、全国から依頼が集まります。
お預かりした着物は、次の世代の思い出になるようにと、職人が創意工夫を凝らして染め直します。
工房では職人さん達がとても緻密な作業を根気よく続けておられました。

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業界の今後について、吉江社長は次のように語ります。
「海外に行って帰って来た人の話を聞くと、日本人のアイデンティティとして、着物の存在は大きいと感じます。弊社はその中で一役を担い、この伝統産業を残していきたいですね。」

吉江染工では年に1回、一般のお客様向けに”年一展”を開かれています。
繊細で優美な職人技を見に行かれてはいかがでしょう。


有限会社吉江染工場
京都市下京区七条御所ノ内西町63
TEL:075-313-6475
posted by IYUKAI at 09:45| 地域の紹介ページ | 更新情報をチェックする