2019年06月15日

第54回京都病院学会にて発表を行いました

6月9日に京都病院学会が開催されました。
京都病院学会は京都府内の病院から様々な職種が参加し、日頃の取り組みや研究成果を発表する学会です。
当院からは患者ケア部の3名の職員が発表を行いました。


チーム医療で目指す退院支援
~リハビリテーションの視点~
患者ケア部 リハビリテーション担当科長代理 村﨑陽一

地域包括ケアシステムの推進や病院の機能分化に伴い、入院から退院までの期間の短縮、医療と介護の連携など退院支援に向けて必要な情報共有や多職種連携によるチーム医療の確立が重要となってきています。
そこで、当院では、チーム医療、多職種連携について各病院スタッフ間での必要な情報を再確認し、患者様を中心とした治療、リハビリテーションなどを実施し、どの様に情報共有を行い、退院支援を行っていくかを検討しました。
まず、入院からリハビリ介入までの期間を短縮し、患者評価とリハビリ到達目標の設定を行い、現状と課題などを看護チームへ口頭と文章で説明するようにしました。その後、適宜状態変化などを申し送ることで円滑な退院支援を目指しました。
リハビリテーションの視点から捉えたチーム医療による退院支援を学会で報告しました。

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療養病棟での口腔ケアによる口臭予防
患者ケア部 4F病棟看護師 明暗めぐみ

療養病棟は寝たきりの患者様が多く、口腔ケアが重視される所です。
これまでは水などによる口腔ケアを実施してきましたが、今回は口臭に着目し、緑茶・コンクール(低刺激のうがい薬)・水の3種類を簡易測定器を用いて比較しました。注入食患者様2名、経口患者様2名を選出し、3種類それぞれを1週間ずつ使用し、実施前後で簡易測定器で口臭の強さを測定しました。
どの方法も数値の減り方にはさほどの変化はみられませんでしたが、職員アンケートではコンクールが一番口臭が少なくなったと感じたという意見が多かったです。緑茶もそれに続いていました。
今回の研究を通して結果が数値として捉えられたことで達成感が持てたことは事実です。いかに意識してケアを実施することが重要なのかを学んだため、その過程を報告しました。

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ストマックチューブ内腔の清潔管理
~洗浄・静菌効果を高めるために~
患者ケア部 2F病棟准看護師 舘岡真一

42床の療養病棟のうち、24名が経管栄養の患者様であり、ストマックチューブの使用頻度が高いです。
1日3回の注入食後に朝・昼は白湯、夕は酢水を20mlフラッシュしていますが、時間がたつとチューブ内に付着物を認めるため、白湯や酢水での洗浄効果に疑問を感じていました。
「酢水の効果は少なく白湯のみと変わらない」「クエン酸水は安全で効果がある」と記載されていた文献を参考に、酢水・白湯・クエン酸水を比較し、より効果的な内腔清潔管理を行うことを目的とし、研究に取り組みました。
その結果、酢水やクエン酸水の静菌効果が優れていること、さらに酢水やクエン酸水充填前の白湯のフラッシュを行わなくても効果があることがわかり、業務の負担軽減に繋がりました。
今後の課題も残っていますが、研究の結果を報告しました。

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学会には上記以外の職員も多く参加し、
他病院で活躍されている方々の発表からも、多くの学びを得る機会となりました。
posted by IYUKAI at 09:32| 病院全般のページ | 更新情報をチェックする