2019年11月30日

栄養サポートチーム(NST)の取組み

高齢者の方は若い頃に比べ食欲が失われがちです。また、脳梗塞などの後遺症で嚥下が上手くできない方もいらっしゃいます。
栄養状態が悪いといくら治療しても回復が見込めませんし、手術後に感染症や合併症を起こすこともあります。入院患者様に対する栄養管理・治療は非常に大切なことです。

当院では、今年度より担当医師を中心に、各病棟のリンクナース・2名の言語聴覚士・管理栄養士をメンバーとした栄養サポートチーム(NST)を発足させました。
栄養治療の介入により病状改善が見込める場合、ラウンドにより対象患者様を早期発見し、主治医のみならずチームで治療にあたることを目的としています。

具体的な取組み内容は、入院患者様の①体重、②アルブミン、③褥瘡の有無、④食事摂取量、⑤2週間以上にわたる下痢または嘔吐の有無についての5項目に着目し、定期的に栄養スクリーニングを行いました。そこで抽出された栄養リスクの高い患者様に対して、早期に適切な栄養治療を開始することによって病状の改善・疾病の實解・合併症発症の予防を図り、最終的には患者様のQOL(生活の質)を向上させるというものです。

一般病棟では2週間に1回、療養病棟では2カ月に1回のスケジュールで入院患者様の栄養状態を評価し、これまでに数名の患者様の下痢が改善し、早期の褥瘡治療へと繋がりました。また、摂食機能療法が必要な患者様の選別を行い訓練を開始したことで、誤嚥性肺炎が予防でき安全な経口摂取が続けられている等の効果が得られています。
今後もチーム医療の実践・栄養サポートチーム(NST)の活動を推進して、良質で効果的な医療の提供に寄与していきます。

医療技術科 管理栄養士 西村美津子
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2019年11月16日

インフルエンザに備えよう!

冬の風邪の代表格「インフルエンザ」は一般的には11月から4月までが流行期間とされています。インフルエンザは、普通の風邪よりも全身の症状が重く(急に38.0℃以上の熱が出る、全身がだるい、頭痛や関節の痛みが強いなど)、感染力が高いのが特徴です。

65歳以上の方・糖尿病・肺や心臓の病気・腎臓病などの合併症を患っておられる方は、「肺炎」をこじらせ命に関わるケースや、急激に体力を失い、終生寝たきり状態となられる方もおわれます。

基本的な対策は、手洗い・うがいの励行、十分な睡眠と栄養をとること、室内湿度50~60%を目安に乾燥させないこと、なるべく人混みへの外出を避けることです。

より確実な予防策は「インフルエンザワクチン」の接種です。接種してから免疫がつく(=感染防御態勢ができる)のに2週間、有効期間は約5カ月とされていますので、11月中には接種しておきたいものです。それでも100%の防御は不可能です。ですから、予防接種後も基本対策は必要です。

当院では、定期的に外来通院されておられる方は当日接種することができます。3カ月以上受診歴のない方は、事前の予約をお願いいたします。

また65歳以上の方は市からの助成制度がありますので、各区役所にご確認ください。


-総合診療科 医長 高橋 剛士
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