2019年09月21日

平清盛創建の社、若一神社

当院から西大路通を南に進むと大きな楠に沿って道路がカーブしています。ここにあるのが若一神社。平清盛が辺り一帯に壮大な邸宅を構えていた場所です。清盛は朝廷と密接な関係にあったため、この辺りは「御所ノ内」という地名がつきました。

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若一神社の起源ですが、その昔、威光上人が熊野詣時に若一王子の御神体を持ち帰り、この地の古堂に御神体を安置したそうです。しかし、異変により御神体は土中に埋まってしまいました。
仁和元年(1166年)、熊野に参った清盛に「邸内の土中に隠れている御神体を世に出し奉斎するように」とお告げがあります。清盛が三尺ほど掘ったところ、若一王子の御神体が現れました。社を造り、開運出世を祈ったところ、翌年清盛は太政大臣に任じられます。このため、若一神社は「開運出世の神社」といわれるようになりました。

宮司の中村さんに伺った若一神社の見どころベスト3は①平清盛手植え楠、②束帯姿の清盛像、③祇王歌碑だそうです。

①平清盛手植え楠
樹齢800年を超す大樹です。
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開運出世の神社、若一神社に一度足を運んでみてはいかがでしょうか。


若一神社
京都市下京区七条御所ノ内本町98番地
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2019年09月07日

医療事故を少なくするために

人間の脳は非常にすぐれていますが、さまざまな原因で必ず間違えるものです。どんなに教育や訓練を受けたとしても、ヒューマンエラーを完全になくすことは不可能です。

エラーリスクの高まる状況は、経験不足、時間不足、不適切な点検(点検という単純作業がいい加減になること)、手順の不手際(準備不足・人手不足・注意不足)、不適切な情報、焦りや疲れなどによる集中力の低下があげられます。
また、自己発生の落とし穴は、あいまいな指示、間違った情報、読めない文字、整理不足、物品補充不足、物品をあるべき場所に戻さないことなどがあげられます。

では、エラーを防ぐためにどうすればよいのでしょうか。
我々がすぐにできる事故対策は、自分の体調管理・精神状態のコントロール、ダブルチェック(自身でのチェック+複数人でのチェック)、見直しをする習慣を身に着けて各段階のエラーを減らすこと、確認されるのを嫌がらないことです。
それから、人的要因への対策は、記憶に頼らないこと、情報を視覚化すること、ルール・手順を再検討して単純化すること、ルール・手順を標準化すること、チェックリストを活用すること、警戒心を過信しないことです。

それに加えて、医療安全のために日頃から身に着けたいのが、以下の心がけです。
・患者様(ご家族)との関係をしっかりつくる
・患者様(ご家族)への丁寧な説明をする
・患者様(ご家族)にわかる言葉で話す
・根拠に基づいたケアを実践する
・セルフケア(自己管理・体調管理)の重要性を認識する
・日頃から倫理的な行動をとるように心がける
・エラーが発生しても非難しないようにする

しかしながら、万が一事故が生じてしまったときは、困ったら人を呼ぶこと、事故に対する対処と医療継続、安易な自己判断をしないこと、迅速な報告をすることが必要です。
それから、同じ間違いを繰り返さないように、インシデントレポートの作成・報告と行い、他職種の観点で分析・対策を協議することも必要になってきます。

このように、ヒューマンエラーを防ぐためには、1つ1つの段階を確実にこなすことが重要です。


ー診療部長 岡嶋 泰
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